名古屋記念病院小児科専修医カリキュラム
 
A.一般目標(GIO)
    小児医療・小児保健に貢献できる小児科医となるために、気合と情熱の重要性を学ぶとともに、幅広い小児疾患を経験し、小児科診療に必要な知識・問題解決方法・専門的技能を習得する。
  
GIO達成のため以下のことを実践する。
   1. 小児科医として上級医と同数程度のに、外来・回診業務を行なう。
外来・回診業務のほか小児科当直・救急・待機業務を行なう。
上記業務のほか自己研鑽のための勉強や研修医に対する教育なども積極的に行なう。
自己研鑽のための勉強には英文抄読会、小児科勉強会、症例検討会、学会・研究会発表、論文発表を含む。
4. 日本小児科学会専門医の取得。
5. 名古屋記念病院職員として他科、他部署、他医療機関などと協力するよう努力する。
 

.当院小児科の紹介

   

 1996年10月開設。2006年10月現在長谷川真司(63卒、専門小児血液、小児内分泌、日本小児科学会専門医)、森田誠(H2卒、専門小児感染症、予防接種、日本小児科学会専門医)、祖父江文子(H7卒、専門小児神経、日本小児科学会専門医、日本小児神経学会専門医)、深沢達也(H13卒、専門小児神経、新生児)の4名の常勤医及び小児神経、小児循環器専門医などの非常勤医4名で診療を行なっています。29床+新生児観察室の小児専用病棟があります。特色としては地域総合病院小児科として、幅広い分野に対応しています。救急医療、病診連携にも力をいれております。2003年の外来実績は約22000(うち救急外来約3800)、新規入院(再入院含む)は約1600人でした。約半数が地域診療所からの紹介、約1/4が救急外来からの入院です。入院内訳は肺炎、胃腸炎、尿路感染症、髄膜炎などの急性感染症が約2/3と多くを占めます。ついで喘息131例、川崎病30例、てんかん20例と続き、ネフローゼ、急性糸球体腎炎、アレルギー性紫斑病、SSSS、低出生体重児、新生児仮死、TTNBMAS、心身症、ITP、腸重責、糖尿病、低身長症、甲状腺疾患、溺水、誤飲、虐待などが数例ずつ、そのほか幽門狭窄、潰瘍性大腸炎、SLE、急性白血病、悪性固形腫瘍、先天性免疫不全、好中球減少症、血友病など。

 日本小児科学会専門医制度研修施設の認定を受けています。

C.小児科専修医に対する姿勢と特徴
   

 小児科医として楽しく仕事・勉強をしてもらいたいと思います。各人の適性・能力などに応じて指導します。
 研修カリキュラムは日本小児科学会及び名古屋大学小児科臨床研修プログラムに準じています。立地条件に恵まれていますので名古屋大学臨床小児科セミナー、名古屋大学関連病院臨床症例検討会、藤田保健衛生大学小児科病診連携症例検討会をはじめ、名古屋駅周辺ホテルにおける各種研究会、セミナー、講演会などにも参加しやすいです。
 専修後は目指すサブスペシャリティーなどによって、当院常勤医として残るほかに、大学院進学、他施設・病院への紹介・推薦などを行ないます。専修を1〜2年で終え、前記方面へ進むことも可能です。
 (尚、名古屋大学小児科入局をお勧めしますが必須ではありません)